ペリコーペ

 原野和雄牧師によると、ペリコーペというのは聖書の元の位置から切り取られたものという(「聖書と音楽」1992 年冬号、72、6 ページ、日本基督教団出版局)。
 数あるプロテスタント・キリスト教会の中では 4 月第 1 日曜日から新しい年度のペリコーペに準拠して礼拝で聖書朗読がされ、牧師が説教するということになる。カルヴァンの流れをくむ改革派教会では、日曜日礼拝における牧師の説教というと、忠実厳格に聖書各巻の講解説教が守られてきた。一方、ウェスレーの流れをくむメソジスト教会では、聖化と救霊に焦点をあわせて題目説教が歯切れよくされてきた。それらに対してペリコーペを使用して教会暦を重んじた礼拝を 1 年のサイクルか 4 年のサイクルかで守ろうとする教会がある。そのような伝統や型を作って実践を積み重ねてきたのは、ルーテル教会とかイギリス国教会であった。その内容はいかがかと注目してみると、意外なことに良好な面がある。キリストの受肉降誕からスタートして、キリスト伝、受難週、復活節、ペンテコステ、再臨とみごとに聖書テキストが準備されていて、みことばの広がりと豊かさにあずかれる可能性がある。